福の根(大阪・北新地)
料理の鉄人で、鉄人に勝利した坂根氏がオーナーを務める福の根。
メニューを見るとリーズナブルながらも、流石は神田川で腕を磨いただけある品々が並んでいる。
ポテトサラダが気になるところである。
日本酒は福の根が選ぶ純米酒。
お通しのレベルから、料理への期待が膨らむ。
立体的なポテトサラダは、ジャガイモのしっとりした歯触り、マヨネーズ等の味付けとマッチしていてなかなかの美味である。
福の根自慢の刺し盛。
このお値段ではかなりの質を提供しているといえる。
特に勘八や鯛といった白身魚は嫌な脂の臭みはなく、口の中で日本酒と良い調和を見せる。
季節柄、一番美味しいのは鱧。
素晴らしいの一言。骨切りが良く出来ていて、舌触りは良く、骨が口の中を刺すようなことはない。
この店に行く動機となった、料理の鉄人を破ったレシピの一つ。
穴子の茶碗蒸しである。
価格を抑える分、穴子の臭みがやや残っている。折角の物なので、穴子と海老のクオリティは鉄人で出た食材で提供してもらいたかった。
やや残念な点である。
重い箸休めの鳥の唐揚げ。
海老の唐揚げは上げ具合が良く、尻尾などはお煎餅のような感覚で食すことができた。
大阪名物の肉吸い。
流石に上品な出汁の味。流石は名門神田川の出身。
【店舗案内】
住 所:〒550-0005 大阪市西区西本町1-5-20 サーミ―本町ビル1階
電話番号:06-6534-2628
卯佐(神保町)
神保町にある割烹料理店の卯佐。
寡黙な主人と妻ではない?愛想の良い女将さんが切り盛りしている。
その時々にあった日本酒を選び、料理を愉しむスタイルである。
それでは、まずは九頭龍で乾杯。
お通しは生の桜海老。
戻り鰹も身が引き締まりながらも、さっぱりとした脂の乗り具合が絶妙。
鮪のヅケも秀逸。細かく刻んである海苔の風味が、鮪を覆い醤油の塩気をマイルドにする。ご飯と一緒に食したい。
鯨ベーコン。
地鶏のタタキ。鳥の食感が絶妙な逸品。
稚鮎の天ぷらは、火加減が素晴らしく肝の苦味が日本酒と最高にマッチする。
鰯の丸干し。
出汁が光る卵焼き。
最高に美味い秋刀魚塩焼き。
〆は鯛茶漬け。
出汁では無く、緑茶でいただく。
【店舗案内】
住 所:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2丁目16-2
電話番号:03-3261-8008