一心鮨 光洋(宮崎)
2013年にFOODIE TOP 100のJAPAN TOP100に選出された宮崎駅から車で5分の一心鮨 光洋。
電話予約の際に、これからシャリの用意をするので、すぐにはお店に来ないでいただいた方が良いとのこと。すでに期待に胸膨らむ。
綺麗なカウンターで鮨を食すことができる。
先ずは地元宮崎の筍から。
日本酒は1合1,620円。
而今の際に出していただいたあん肝は柔らかく、口の中に入れると、とろけるような舌触り。フォアグラよりも癖がない。
金目鯛のヅケは、やや炙っていて皮の香ばしさと身の脂が調和している。
鯛は皮と身の間の旨みを愉しむ。
50回ほど包丁を入れたアオリイカはねっとりしていて、甘さと旨さが広がる。
大間産の鮪の赤身。
うっすらと酸味を感じる爽やかさ。
握る前に人肌に温めた皿の上に鮪を乗せ、本来の美味しさを引き出す仕事をしていたのが、一番印象に残った。
同じく大間産の鮪で中トロ。
旨いの一言。
小肌は酢で〆過ぎず、魚本来の味が引き立つ。
鯖は4枚にスライス。鯖の良い脂が酢と旨味を織りなしている。
エンガワは食感が良く、臭みは一切無い。
新鮮さが伝わる。
細魚は上品で繊細。
鯵は食感が最高。
鰆。親方が勝負顔で出してきたので、楽しみにしていたが、ネタとシャリの間に柚子をほんのり入れていて、たっぷりのった鰆の脂と絶妙なバランス。
車海老のヅケ。
海老の甘さと食感が素晴らしい。
箸休めに地元の蛸。これほど柔らかい蛸は初めて。
喉黒の蒸し寿司は、脂と出汁が最高に旨い。食後にお茶漬けを食べたくなる時があるが、この一皿で締めの役割を果たしている。
そして雲丹。
追加でいくら。
いずれも海苔と雲丹・いくらが口一杯に広がり、まるで海の中にいるよう。
卵の見た目はカステラのよう。事実一時間以上かけて焼き上げているよう。
海老の味噌が美味。
何とプリンには、ワインを入れる。
ワインの爽やかさとカラメルがこんなにも合うとは。
最高に旨い鮨だった。